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【アート 美】北アルプス国際芸術祭 水と里山に触発されて

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【アート 美】
北アルプス国際芸術祭 水と里山に触発されて

ニコライ・ポリスキー「バンブーウェーブ」 ニコライ・ポリスキー「バンブーウェーブ」

 遠景は、残雪にきらめく3000メートル級の峰々。近景にはすがすがしい新緑の森や棚田が広がり、雪解け水が小川や水路をほとばしりながら流れてゆく。

 長野県北西部、北アルプスの麓に位置する大町市で4日、「北アルプス国際芸術祭」が開幕した。国内外から36組の作家が参加し、豊かな自然に触発された作品を市内各地で展開している。

 大町を見下ろす鷹狩山山頂。人気クリエーティブチーム「目」は、古い空き家をのみこむ白い繭(まゆ)のような空間をつくり上げた。丸く切り取られた北アルプスの絶景が、自分の身体になじむような感覚をおぼえる。

 屋外の巨大作品は、里山の芸術祭ならでは。地元の竹に注目したロシアのニコライ・ポリスキーは、北斎の浮世絵から「バンブーウェーブ(竹の波)」を発想。竹の先端をくるんと丸める細工など、近所のお年寄りらの技術協力を得てイメージを実現させた。3次元の複雑な空間に絵画を描くスイス出身の作家、フェリーチェ・ヴァリーニが選んだ舞台は、わずか3世帯が暮らす高台の集落。黄色く塗られた一見バラバラの線や楕円(だえん)が、ある地点から見るときれいな波紋に。人が暮らす家と誰もいない空き家が渦巻きでつながり、見る者に迫ってくる。

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