日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)燃料研究棟で6日、作業員5人が放射性物質を浴びた事故で、機構は7日、50代男性の肺から2万2千ベクレルのプルトニウム239が検出されたと発表した。男性は体調不良を訴えていないが、機構によると、最初の1年間で1.2シーベルトの体内被曝(ひばく)になる計算という。機構は放射性物質の排出をうながすキレート剤を5人に投与、放射線医学総合研究所(千葉市)に搬送し、今後の対応を検討する。
機構によると、男性からはアメリシウム241も220ベクレル検出。法律で報告が義務づけられた5ミリシーベルト以上の被曝は確実とみられる。残りの4人はプルトニウムは検出されなかったが、うち2人からアメリシウム241が130ベクレル、12ベクレルがそれぞれ検出された。
同日開かれた原子力規制委員会の会合で、伴信彦委員は「軽微なものではない。作業手順が妥当だったか、半面マスクをしていたのになぜ被曝したのかなど確認が必要だ」と指摘した。
この事故では核燃料物質貯蔵容器の点検中、放射性物質を包んだビニールバッグが破裂し、5人が手足などに放射性物質を浴びた。




