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【教育動向】幅広い資質・能力の「評価」をどうする?

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【教育動向】
幅広い資質・能力の「評価」をどうする?

学校における「評価」というと、どんなイメージを持つでしょうか。おそらく多くの保護者は、通知表の評定、あるいはテストの点数やA~Dなど段階別判定を思い浮かべることでしょう。ただ、学校の先生など教育の専門家は、それだけではない捉え方をしています。次期学習指導要領も小・中学校で告示されたなか、これからの評価はどうあればよいのでしょうか。

「形成的」「指導との一体化」が引き続き重要

国立教育政策研究所はこのほど、「資質・能力の包括的育成に向けた評価の在り方の研究」と題する報告書をまとめました。資質・能力とは、次期指導要領が、どの教科などでも共通の柱で育成を目指す、(1)知識・技能(2)思考力・判断力・表現力等(3)学びに向かう力・人間性等……のことです。裏を返せば、(1)~(3)を評価する手立てを考えなければならないということです。(1)を覚えたかをペーパーテストで測り、評定を付ければ済む話ではありません。

ところで、学校はもともと、評定を付けたら指導が終わるというような仕事はしていないはずです。子どもの側から言えば「形成的評価」といって、評価を受けた子どもが自分の課題を把握し、よりよい方向に向かって努力していけるようにすることこそが重要です。また、教員の側からすれば「指導と評価の一体化」といって、子どもの力が十分に育っていないとすれば、それは自分の指導にも課題があったためだと反省し、授業の改善に生かすためでもあるのです。

報告書は、そうした「形成的評価」や「指導と評価の一体化」が日本の教育で重視されてきたことを確認したうえで、今後、児童生徒の「学習のための評価」の実現が大きな課題になっているとしています。

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