産経ニュース

【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(25) 天国にゆく真の方法は、地獄にいたる道を学ぶことにある

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(25) 天国にゆく真の方法は、地獄にいたる道を学ぶことにある

「堺市立町家歴史館 清学院」で=堺市堺区(関厚夫撮影) 「堺市立町家歴史館 清学院」で=堺市堺区(関厚夫撮影)

 「いっさいは予の力のもとにあるが故、内裏(だいり)(天皇)も公方(くぼう)様(室町幕府将軍)も意に介するに及ばず、汝(なんじ)は予の言うことのみを行い、汝の欲する所にいるがよい」

 永禄12(1569)年初夏、信長は岐阜を訪れた宣教師、ルイス・フロイスにそう公言してはばからなかった。

 《信長の高貴な人々や、都および諸国から用務のため政庁に来ていた数多の貴人は驚嘆し、私とロレンソに対して、信長が私に種々の恩恵を授けるというような、かくも尋常ならざることが何に起因するのか判(わか)らず頭が混乱すると述べた》

 以上はそんな信長の厚遇を伝えた書簡の一節。また本能寺とともに上洛(じょうらく)時の宿舎の一つである妙覚寺に滞在中の信長を訪ねた別の宣教師は天正5(1577)年、その歓待ぶりを報告する書簡にこう記している。

 《後に人から聞いたところによれば、彼(信長)は我らが退出するや否や、デウス(万物の創造主たる神)の教えを讃(たた)える言葉を数多く述べたとのことであり、彼が教えを褒め、たびたびそれについて長々と話すことから、諸人は彼がキリシタンになることを望んでいるのかと訝(いぶか)った》

続きを読む

関連ニュース

「ライフ」のランキング