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栃木の天鷹酒造 「有機純米大吟醸」が有機栽培米原料で全国初の金賞

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栃木の天鷹酒造 「有機純米大吟醸」が有機栽培米原料で全国初の金賞

「有機純米大吟醸」を手にする大宮金充さん=栃木県大田原市蛭畑の天鷹酒造(伊沢利幸撮影) 「有機純米大吟醸」を手にする大宮金充さん=栃木県大田原市蛭畑の天鷹酒造(伊沢利幸撮影)

 日本酒の出来栄えを競う全国新酒鑑評会で、大田原市の天鷹酒造が出品した「有機純米大吟醸」が金賞を受賞した。有機栽培のコメを原料にした日本酒の金賞受賞は全国初の快挙となる。副杜氏(とうじ)の大宮金充さん(54)は「この酒で金賞を目指して3回目。やっと受賞でき、本当にうれしい。さらに品質を向上させたい」と感激の面持ちだ。

 「有機純米大吟醸」は有機栽培の酒米「山田錦」だけを使い、醪(もろみ)に圧力を掛けて搾るのではなく、自然としたたり落ちたものだけを取る「雫(しずく)取り」の技法で生産し、加水しない原酒。雑味のないクリアな味と上品な香りが特徴という。

 同社は平成18年から有機日本酒を手がけている。「より安心で、うまく、自信を持って売れる酒を造りたい」という尾崎宗範社長(56)の思いから始まった。農家に委託し、管理された圃場(ほじょう)で栽培された有機酒米を使用。環境ホルモンの影響がない機械、器具を使用するなど手順や資材を厳密に定めて取り組んできた。有機食品への関心が高い米国や欧州連合(EU)にも輸出できる有機認証を取得している。

 尾崎社長は「権威と歴史がある鑑評会で品質が認められたことは大きな喜び。受賞を励みに、さらに環境に優しく、安心でおいしい酒を目指したい」と意気込む。同社は自社製の酒米の栽培を目指しており、年内にも農業法人を設立させる方向で準備を進めている。(伊沢利幸)

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