産経ニュース

認知症ケアにロボットやIT 会話が増加/スマホで捜索も

ライフ ライフ

記事詳細

更新


認知症ケアにロボットやIT 会話が増加/スマホで捜索も

遠隔操作型ロボット「テレノイド」の頭をなでる高齢女性。右奥はロボットを操作する女性 =宮城県名取市(共同) 遠隔操作型ロボット「テレノイド」の頭をなでる高齢女性。右奥はロボットを操作する女性 =宮城県名取市(共同)

 ロボットやITを使った認知症高齢者への介護サービスや支援が広がっている。ロボットとの「交流」で利用者の会話が増えた施設や、スマートフォンのアプリを使った高齢行方不明者の一斉捜索を導入した地域もあり、高齢者自身や家族の生活の質を引き上げる効果が期待される。

 守る側になる

 「おばあさんは何色の花が好きなの?」。宮城県名取市の特別養護老人ホーム「うらやす」の一室。遠隔操作型ロボット「テレノイド」の問い掛けに、80歳代の女性入居者が「ピンク色の桜」と笑顔で答えた。

 大阪大の石黒浩教授らが開発。今年2月に全国で初めてうらやすで実用化された。身長約50センチで、重さは約2・7キロ。接する人が自分のイメージを膨らませやすいよう、あえて性別や年齢、表情などの特徴は出していない。離れたところにいる人が操作し、マイクで話し掛けると、ロボットの声として聞こえる仕組みだ。首をかしげたり、左右に振ったりすることもできる。

 「怒りっぽかったおばあちゃんが、子供をなでるようなしぐさをするようになった」と同施設の職員、橋本麻紀さん(31)。認知症が進んだ人ほどロボットではなく人と思い込むという。別の施設での試験導入では、数十年前に亡くした幼い息子と重ね合わせ、涙を流した高齢者もいた。

続きを読む

このニュースの写真

  • 認知症ケアにロボットやIT 会話が増加/スマホで捜索も

「ライフ」のランキング