産経ニュース

【主張】高浜原発再稼働 仮処分被害者は消費者だ

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【主張】
高浜原発再稼働 仮処分被害者は消費者だ

 簡略な手続きで行え、決定が即効性を持つ仮処分という法制度は各地で反原発運動の便利な闘争手段と化しつつある。違法ではないが、決して正常とはいえない。

 大阪高裁によって主張が認められた関電だが、2基の停止を穴埋めする火力発電の燃料代として毎月70億円の出費を余儀なくされた。家庭や企業が被った不便や負担もこれに劣らず大きい。

 あまりにも広範、甚大な迷惑である。他社の原発に対しても運転差し止めの仮処分申請が複数提出されている。権利の乱用ならば何らかの歯止めが必要だろう。

 まずは政府が対応を考えるべきである。高浜3、4号機は規制委が認めた原発なので、手をこまねいてきた国の姿勢は無責任だ。電力会社にも契約者や株主に不利益を与えない義務があろう。

 また、それ以上に仮処分に訴える側が、権利の行使に伴う責任の重さを自覚することが必要だ。

 それを欠いた反原発運動は社会の支持を失い、遊離する。

 仮処分申請の受理を含めて、地裁の見識も強く問われる。

「ライフ」のランキング