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【ゆうゆうLife】死ぬまで自宅で 介護支える「定期巡回・随時対応サービス」普及進まぬ背景は…

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死ぬまで自宅で 介護支える「定期巡回・随時対応サービス」普及進まぬ背景は…

定期巡回・随時対応サービスで利用者宅を訪れた介護福祉士 =横浜市青葉区 定期巡回・随時対応サービスで利用者宅を訪れた介護福祉士 =横浜市青葉区

 利用希望が朝、昼どき、就寝前などに集中することも運営を難しくしている。「一定の時間幅の中で利用するサービスと理解してほしい」(山岡副本部長)と訴える。

 こうした点の理解が進み、利用が広がれば、定額制のパッケージサービスは介護職の処遇改善にも寄与すると指摘される。

 一般の訪問介護は、1回ごとに介護報酬を得る「出来高制」。利用希望が同じ時間帯に集中すると、事業者は訪問介護職をパートで多数そろえて応じようとする。いきおい、訪問介護職の雇用が安定せず、収入もなかなか一定の水準に達するのが難しい。

 山岡副本部長は、「定期巡回・随時対応は使い放題のサービスではなく、『駆け付け距離のプロの身体介護』。身体介護を中心にすることで常勤雇用の介護職が年収500万円になることを目指したい」と話している。

                   

上智大学の藤井賢一郎准教授(福祉経営学)の話「定期巡回・随時対応サービスについて、利用者側が『何でもかんでもできるサービスだ』と勘違いすると、事業者は破綻する。事業者が利用者や家族に説明し、理解してもらう成熟した関係が必要で、市区町村もそれを支援すべきだ。夜間の訪問は、利用者と同居する子供世帯などに敬遠され、むしろ施設入所が求められる面もあった。だが、単身世帯や老々世帯も増えてきた。訪問サービスが充実していないと自宅での暮らしは継続できないから、自治体はしっかり訪問のできる事業所を整備する必要がある」

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