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「麗しき東西交流」展 憧れが生んだ新しい装い

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「麗しき東西交流」展 憧れが生んだ新しい装い

月岡芳年「風俗三十二相 遊歩がしたさう 明治年間 妻君之風俗」1888(明治21)年 京都服飾文化研究財団蔵 月岡芳年「風俗三十二相 遊歩がしたさう 明治年間 妻君之風俗」1888(明治21)年 京都服飾文化研究財団蔵

 情報が瞬時に海を越える現代では想像すら難しいが、今から約160年前、開国直後の日本と西洋の出会いは、双方に大きな衝撃をもたらした。

 欧米列強に並ぶべく、西洋化を推し進めた日本。かたや万国博覧会などを経て、ジャポニスム(日本趣味)が大流行した西洋。異文化への憧れは、互いのファッションにも反映されてゆく。横浜美術館(横浜市西区)で開催中の「ファッションとアート 麗しき東西交流」展は、19世紀後半~20世紀前半の貴重なドレスや装飾品を展示するだけでなく、新しいライフスタイルや流行を受容する人々の姿を美術作品を通して紹介。東西文化が交差した横浜らしく、ファッションを多角的にとらえた好企画となっている。

 現代では女性服のトレンドがやや遅れて男性服に反映されることが多いが、明治期の洋装化は完全に男性が先行した。同展によれば、まず軍服をはじめ官吏や学生ら男性の制服に導入され、徐々に背広など一般男性にも浸透。一方、女性の洋装化は「脱亜入欧」のスローガンの下、主に皇族や華族らの間で戦略的に進められたという。浮世絵師の月岡芳年は、こうした文明開化の時代を生きる上流階級の女性を、当世風俗として描いている。

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