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倭寇=Japanese Pirates!? 「高校の世界史」歴史学者ら英訳

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倭寇=Japanese Pirates!? 「高校の世界史」歴史学者ら英訳

『英語で読む高校世界史』の翻訳監修を務めた本村凌二氏 『英語で読む高校世界史』の翻訳監修を務めた本村凌二氏

 新石器時代(Neolithic Era)、大乗仏教(Mahayana Buddhism)、義和団戦争(Boxer Rebellion)-。外国人と歴史の話をする際、英語で何と言うか分からずに困ることは多い。講談社から4月に刊行された『英語で読む高校世界史』は、日本の高校世界史教科書を一冊丸ごと英訳。監修者として翻訳を主導した本村凌二早稲田大特任教授(古代ローマ史)は「学者でも自分の専門分野以外はなかなか英語で表現できない。学生はもちろん、外交や海外ビジネスの現場でも活用してもらえれば」と意義を語る。

 同書は東京書籍「世界史B」(2012年版)の全文英訳本。原書の地図などは極力そのままに、重要な人名・地名・歴史用語には日本語ルビを付けるなど日本人の利用を意識した構成になっている。

 翻訳は、原書の執筆者である本村氏と川島真東大教授(東アジア国際関係史)、福井憲彦学習院大前学長(ヨーロッパ近代史)らが中心となり、趣意賛同者の寄付金や学者仲間の協力、翻訳ボランティアの参加を得て、数年がかりで完成させた。学術的な正確性を期すため、翻訳作業は難航したという。「たとえば『倭寇』をどう訳すか。そのまま訳せば『Japanese Pirates(日本人海賊)』だが、実態は日本人以外も多数いた。日本史学者にも問い合わせるなど相当悩んだが、結局あえてそのままとした」

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