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【天皇陛下譲位】両陛下ゆかりの人、最終報告に安堵と注文「ご研究の時間増えたら…」「課題残ったまま」

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【天皇陛下譲位】
両陛下ゆかりの人、最終報告に安堵と注文「ご研究の時間増えたら…」「課題残ったまま」

天皇陛下の譲位を巡る有識者会議の第14回会合。今井敬座長(右)から最終報告を受け取る安倍首相=21日午後、首相官邸(飯田英男撮影) 天皇陛下の譲位を巡る有識者会議の第14回会合。今井敬座長(右)から最終報告を受け取る安倍首相=21日午後、首相官邸(飯田英男撮影)

道筋つけたこと評価

 京都産業大の所功名誉教授の話

 「憲法との整合性で対応は難しかったと思うが、有識者会議として着地点を見いだした。譲位に向けて動き出す道筋をつけたことは画期的で評価したい。一方、各論では違和感も残る。譲位後の陛下の称号が上皇であるならば、皇后さまは歴史的にも文字数の点でも『太后』が適当だ。秋篠宮さまは現在の皇室典範で『皇嗣たる皇子』と規定されている皇太子になれないのはやむを得ないが、内廷皇族とせず宮家のまま続けるのは便宜的措置にすぎない。表看板である『公務の負担軽減』についても最終報告で十分に触れられておらず、看板からそれた形となった。次の天皇の公務がどうあるべきかにも言及してほしかった」

国会の見解より後退

 日本大学の古川隆久教授の話

 「全体として、国会の出した見解より一歩後退した印象だが、国民がいろいろな問題点を理解するため論点整理を示したことには意味があった。譲位後の天皇に関し、象徴の二重性が排除された点は良かったが、呼称も本来天皇より上位を意味する上皇は避けた方が分かりやすかったのではないか。最終報告では、次の天皇が行う公務の在り方など特例法案に盛り込まれない課題についても触れてほしかった。特に、物理的に検討が避けられない女性宮家の問題に言及せず、政府に遠慮したように見えてしまったのは好ましくない。また、一つ一つの提言が議論の中で誰の発言に基づくものかも記録として残してもらいたかった」

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