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【夢を追う】鷹匠・石橋美里さん(3) 「ママゴト批判」吹き飛ばす

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【夢を追う】
鷹匠・石橋美里さん(3) 「ママゴト批判」吹き飛ばす

短大時代、パソコンに向かって勉強する石橋さん 短大時代、パソコンに向かって勉強する石橋さん

 タカの桃太郎を自由に飛ばせるようになった頃、あることに気付きました。

 家の前に、おじいちゃんのスイカ畑がありました。よく、カラスがやってきていたずらをされて、困っていました。

 しかし、桃太郎が飛んでいるとき、畑から、カラスが消えたんです。ちょっかいを出すカラスも、桃太郎が追いかけると、逃げていきました。

 《この体験をきっかけに、桃太郎を使った害鳥の追い払いを始めた》

 スイカ畑を守っていると、近所でも評判になった。「うちにも来てくれ」と呼ばれ、桃太郎を飛ばしに行きました。

 桃太郎を飛ばせることだけでも楽しいのに、その上、野鳥を追い払うとほめられる。好循環で、ますますタカにのめり込みました。

 《この年、世界鷹匠(たかじょう)協会加盟のワールド・ファルコナーズ・クラブ(茨城県)から鷹匠に認定された。「小学生鷹匠」と、テレビなどに取り上げられた》

 有名になったことで、害鳥排除の依頼も増えました。九州各地だけでなく、四国にも行きました。

 「子供がやるママゴトだ」。陰口も聞こえてきました。でも、評価してくれる人もいる。ほとんど気になりませんでした。

 中学生になっても、タカ中心の生活でした。先生方がとても理解してくれ、学校にも連れて行きました。授業を受けている間、桃太郎は校長室にいて、校長先生と一緒に過ごしたこともあります。

 地元の県立武雄高校に進学しました。平日は勉強や放送部の部活、それにタカの世話があります。休日は害鳥排除やフライトショーなどの仕事も入ります。忙しく、充実した毎日でした。

 一つ転機がありました。TBS系の「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」への出演です。スタジオで、オオタカを飛ばしてほしいという依頼でした。

 照明やカメラが並ぶスタジオで、タカを飛ばそうとした人は誰もいなかった。タカは神経質なところがあり、人の目が集まると、言うことを聞かない。難しいと感じましたが、自分の技術には自信がありました。

 《そして本番。完璧にオオタカを飛ばせた》

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