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京王プラザホテル 緑川広親・名誉総料理長 日本人で初、権威ある仏料理界の賞

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京王プラザホテル 緑川広親・名誉総料理長 日本人で初、権威ある仏料理界の賞

名誉ある賞を日本人として初めて受賞し、祝福を受ける緑川広親さん(手前)=4月5日、パリ 名誉ある賞を日本人として初めて受賞し、祝福を受ける緑川広親さん(手前)=4月5日、パリ

 ◆どんな仕事でも

 中学卒業後、西洋料理の名店「精養軒」に入社した。当時、調理場の床は水はけが悪く、排水口はよく詰まったという。また、鍋洗いは誰もがやりたがらなかった。「水が詰まるとズボンをまくり上げて水の中に入って掃除です。鍋洗いも率先してやりました」

 「天皇の料理番」を務めた秋山徳蔵が書いた料理の教科書を買って読み、調理場では忙しい中でも先輩たちの動きを観察した。次第に「西洋料理を究めたい」という気持ちが抑えきれなくなり、24歳のときにシベリア鉄道で単身渡欧する。

 最初に働いた独・ハンブルクのレストランで、緑川さんの独語はまったく通じなかった。頼りになるのは日本の修業で培った腕だけ。仕事の確かさ、丁寧さはすぐに評価された。

 「子供のころ、暗い家で留守番をすることが多かったせいか、遠い外国にいても寂しいと思ったことはありません」

 ここで欧州料理の基本と独語を学び、ついにフランスの料理店へ移る。実際に働いてみると、フランス料理は長い歴史の中で培われた、合理的な手法で作られていることが分かってきた。その奥深さにどんどん魅了されていったという。

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