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ネットで騒がれた「曜変天目茶碗」、国宝指定の品々が公開中 「息」のむ瑠璃色の小宇宙

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ネットで騒がれた「曜変天目茶碗」、国宝指定の品々が公開中 「息」のむ瑠璃色の小宇宙

国宝「曜変天目(稲葉天目)」南宋時代・12~13世紀 静嘉堂文庫美術館蔵 国宝「曜変天目(稲葉天目)」南宋時代・12~13世紀 静嘉堂文庫美術館蔵

 テレビの鑑定番組をきっかけに昨年来、世間の注目度が増している「曜変天目(ようへんてんもく)茶碗」。完全な状態では世界に3点しか現存せず、すべてが日本にあり国宝指定されている。このうち東京・静嘉堂文庫美術館の1点が東京国立博物館(台東区)で開催中の「茶の湯」展で、大阪・藤田美術館の1点が同館の名品展「ザ・コレクション」で、それぞれ公開されている。せっかく本物を実見できる好機。見るべきポイントを所蔵先の専門家に聞いた。(黒沢綾子、正木利和)

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 漆黒の釉に星をちりばめたような斑文(はんもん)が浮かび、周りに藍から青、薄黄色などの光彩がきらめく。光の角度によっては虹色にも見える。まるで小宇宙。

 「お茶を飲む茶碗だけど、まずは“息”をのむ茶碗。そんな美しさです」。静嘉堂文庫美術館が所蔵する曜変天目、通称「稲葉天目」について、同館主任学芸員の長谷川祥子さんはこう表現する。

 曜変天目は南宋時代(12~13世紀)、黒釉陶器を製造していた中国福建省の建窯(けんよう)で焼かれた。焼成時に釉薬の成分に変化が現れる「窯変」のうち、星のような斑文に光彩がきらめくものに「曜」の字をあてたとされる。室町時代、足利将軍家における唐物の評価とその飾り方を説いた文献『君台観左右帳記(くんだいかんそうちょうき)』には「世上になき物」と記され、希少性の高い、陶器の最高峰に位置づけられた。

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