産経ニュース

「海道東征」コンサート 幸田浩子さん「日本人であること意識」

ライフ ライフ

記事詳細

更新


「海道東征」コンサート 幸田浩子さん「日本人であること意識」

華麗に交声曲「海道東征」を歌い上げる幸田浩子さん=19日午後、東京都豊島区 (川口良介撮影) 華麗に交声曲「海道東征」を歌い上げる幸田浩子さん=19日午後、東京都豊島区 (川口良介撮影)

 「美(うるわ)しの大和や」-。東京都豊島区の東京芸術劇場コンサートホールで19日に開かれた交声曲「海道東征」コンサート。神話に描かれた美しい日本の風土を想起させるソプラノ歌手、幸田浩子さんらのときに力強く、ときに清らかな美声に、観客は聴き入っていた。

 「この曲は、最終章(第8章)が第1章と呼応して『円環』する作りになっています。穏やかな調和にあふれた作品です」。幸田さんはこう語る。

 今回を含め3回の公演でこの曲を歌った。「回を重ねるごとに、より深く理解できるようになった」

 幸田さんは曲に触れ、後の神武天皇が通ったとされる海路に特別な思いを持つようになった。昨夏、小型船舶の免許を取得。島々の姿を目にし、海風を感じるとこの曲を思い返すという。「海に囲まれた島国に生きる日本人であることを意識しました。この曲は耳だけでなく、心にも響いて想像力をかき立ててくれます」

 会場の観客も大曲の魅力に引き込まれた。横浜市の無職、荒田治さん(68)は「とても伸びやかな曲で、穏やかな気持ちになりました。作曲者の人柄がしのばれます」と感激の表情を浮かべていた。

「ライフ」のランキング