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【夢を追う】鷹匠・石橋美里さん(2) 中世ヨーロッパの本で勉強

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【夢を追う】
鷹匠・石橋美里さん(2) 中世ヨーロッパの本で勉強

小学5年のころの石橋さん。相棒は「桃太郎」だ 小学5年のころの石橋さん。相棒は「桃太郎」だ

 《5年生になった頃、再びタカを飼い始めた》

 Q太郎が死んだことはとても悲しかったけれど、一緒に過ごした時間は楽しかった。

 「また、あの楽しい時間を過ごしたい」。父にも相談し、新しい鳥を飼うことにしました。

 ハリスホークというタカです。和名の「モモアカノスリ」から「桃太郎」と名付けました。

 ただ、飼い方が分からない。勉強をするしかない。父の知人から専門書をもらいました。中世ヨーロッパで鷹狩りを大成したとされる神聖ローマ帝国皇帝、フレデリック(フェデリーコ)2世の本を英訳したものです。

 《フレデリック2世は、宮廷で50人以上の鷹匠を雇った。『De arte venandi cum avibus』(鷹狩りの書)と題された本は、13世紀に著され、現在の鳥類学でも通用する記述が多い》

 鷹狩りに使う鳥の習性や捕獲、飼育法だけでなく、狩猟対象の鳥の習性なども書かれていました。私は当時、英語は分かりません。それに、専門用語も多かった。

 父や、父の知人に内容を一つ一つ確認してもらい、ネットで集めた資料などと照合しました。とにかく、少しでも知りたいというモチベーションが高かった。

 例えば、羽根をぬらせばタカはおとなしくなると書かれていました。当時は口に含んだ水を吹きかけたようです。私たちは、霧吹きを使いました。

 タカを飼うために大切なことは、今も昔も同じです。飛ばし方や、調教方法も徐々に分かってきました。桃太郎は、今も一緒に活動する大切なパートナーです。

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