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応援される人は結果を出しやすい? スポーツ界で“オレ様”が減っている理由

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応援される人は結果を出しやすい? スポーツ界で“オレ様”が減っている理由

2011年に開催されたFINA競泳ワールドカップ東京にて(PHOTO:KISHIMOTO) 2011年に開催されたFINA競泳ワールドカップ東京にて(PHOTO:KISHIMOTO)

やがて越えられない“壁”にぶちあたる

松田: また本気で応援してもらうには、目標に向かって一生懸命努力する姿勢を見せなければいけません。会社の中でも、がんばっている同僚や後輩って、周囲の人たちから支えられていませんか?

土肥: 確かに。

松田: そして、戦うステージや目標が大きくなると、応援の輪も大きくしていかなければいけません。どういう意味かというと、自分一人のチカラでは、やがて越えられない“壁”にぶちあたるからなんです。

 持って生まれた体力や才能で中学や高校で好成績を残すことができても、オリンピックなど世界の舞台で戦うことは難しい。なぜなら科学トレーニングやコンディションなどの面で、多くの情報や専門知識などが必要になるからです。情報は年々増えていて、私が初めて出場したアテネ大会よりも、次の北京のほうが充実していました。そして、北京よりも次のロンドンのほうが、ロンドンよりも次のリオデジャネイロのほうが充実していました。

土肥: 最先端の科学トレーニングを受けたいなあと思っていても、応援される人でなければ誰からも教えてくれないというわけですね。

松田: はい。また、世界で戦うためには海外遠征に出かけなければいけないので、金銭面でサポートしてくれるスポンサーの存在も欠かせません。ひとりの選手が成功するには応援の輪を広げて、周囲のチカラを自分のチカラに変える努力が必要なんです。

土肥: 水泳や陸上って個人のタイムを競う競技ですよね。もちろんリレーなどはありますが、基本的には個人プレー。野球やサッカーなどのように集団で行う競技でないので、スタンドプレーに走る選手が多いのではないでしょうか。「オレ様のタイムは速い。誰にも文句を言わせねえぜ」といった感じで。

松田: 水泳界だけでなく、どこの世界にもそのような人はいるのではないでしょうか。ただ、先ほど申し上げたように、これまでよく分からなかったことが、科学的に証明されてきました。さまざまな知見が蓄積されているのに、いわゆる“オレ様”タイプの人はそうした情報を手にできない。スポーツの競技レベルが上がっている中で、いばりくさって才能だけでやっていくことは難しくなっているのではないでしょうか。

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