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戦後日本を代表する詩人の大岡信さんが死去

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戦後日本を代表する詩人の大岡信さんが死去

大岡信さん=2010年5月、静岡県三島市(植木芳和撮影) 大岡信さん=2010年5月、静岡県三島市(植木芳和撮影)

 戦後日本を代表する詩人で文化勲章受章者の大岡信(おおおか・まこと)さんが5日、呼吸不全のため死去した。86歳。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻、かね子さん。後日、お別れの会を開く予定。

 静岡県生まれ、旧制沼津中在学中に短歌や詩作を始めた。ポール・エリュアールら欧米詩人や超現実主義にひかれ、東大文学部時代に日野啓三さんらと雑誌「現代文学」を創刊した。

 卒業後、新聞記者の傍ら谷川俊太郎さんらの詩誌「櫂(かい)」に参加。詩集「記憶と現在」「春 少女に」など、柔らかな知性とみずみずしい感性を兼ね備えた作品を発表した。評論集「紀貫之」をはじめ、美術や音楽関係の評論を幅広く手がけた。

 昭和54年から新聞に連載したコラム「折々のうた」は、休載をはさみながら平成19年に終了するまで6762回を数える長期連載となった。日本の連歌の形式で海外の詩人と共同制作する「連詩」などで国際交流を積極的に進めた。

 明治大や東京芸術大学教授を歴任し、日本現代詩人会会長、日本ペンクラブ会長などを務めた。平成15年に文化勲章受章。日本芸術院会員。長男は芥川賞作家の大岡玲さん。

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