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【からだのレシピ】「健康マスター」地域や職場での活躍期待

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【からだのレシピ】
「健康マスター」地域や職場での活躍期待

 □日本健康生活推進協会・大谷泰夫理事長に聞く

 1回目の日本健康マスター検定試験(以下健検)が2月26日に行われ、一般の人を対象としたベーシックコースが1554人、上級者向けのエキスパートコースが2551人、合計4105人が受験しました。その中には損害保険会社、医薬品関連会社など、団体として社員が受験した企業もあります。

 合格者は「健康マスター」と認定され、名刺や履歴書などに記載することができます。今後その方たちが肩書を生かして地域や職場で活躍してくれること、それによってこの検定の知名度がさらに向上することを期待します。

 ■検定の目的と意義

 長寿社会を実現したわが国では、健康寿命をいかに延ばすかが課題となっており、そのためには、まず国民一人一人が健康についての正しい知識を持つことが大切です。そこで、自分や家族の健康を守ろうという方々のためにベーシックコースを設けました。

 また、地域や職場の健康推進を担う方々のために、エキスパートコースを設けました。健康関連ビジネスを展開している企業の社員も対象となります。社員の健康維持は会社の業績向上にもつながり、健康に関連する商品やサービスを扱う社員が正しい知識を持つことは消費者への信頼確保につながります。この考え方に賛同してくれた企業が、団体受験してくれました。

 いずれのコースも、健康リテラシーの向上が目的です。医学的な裏付けを担保するため、日本医師会に監修してもらい、試験問題やテキストの作成にも全面的なサポートをいただいています。また、日本歯科医師会、日本薬剤師会、日本看護協会、日本栄養士会などの後援も得ています。

 ■重要になる未病対策

 健康について考えるとき、かつては人間を健康と病気のふたつに分けていました。そして、病気になれば医療のお世話になるものとされていました。しかし、人間は40歳を過ぎたころから、誰しも体に何らかの不調が表れるものです。健康診断で中性脂肪や血糖値が高いと指摘されても、バリバリ働いている人がいます。この人たちは病気といえるでしょうか。このように何らかの不調はあるものの病気とまでは言えないような状態を“未病”と言います。未病には、一度病気を患った後に回復した人も含まれます。たとえば、がんや脳梗塞などの大病をした後でも、回復して普通に暮らしている人たちが大勢います。

 高齢社会の進行とともに、このような健康と病気の中間にある未病の人が増えています。老化に伴うさまざまな病気は、ほとんどが完治しないものです。しかし、健康に関する正しい知識を持ち、日常の健康データ管理に努め、食生活の改善や運動などによって、健康状態の維持促進を図ることが大切です。

 「健検」は、検定試験という形で国民全体の知識の底上げをし、健康寿命を延ばそうという取り組みです。第2回試験は6月11日、第3回試験は10月1日に実施する予定です。

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