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【就活リサーチ】今年は序盤から志望先を絞り込み?

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【就活リサーチ】
今年は序盤から志望先を絞り込み?

 来春卒業予定の大学生らの就職活動が3月1日に本格的にスタートし、就活シーズンまっただ中。今年の就活生の特徴はどうでしょう。エントリー社数に注目してみました。

 エントリーは就活のスタートと位置づけられ、就職情報サイトなどから企業にエントリーをすると、企業セミナーや選考の案内が届きます。

 就職活動スタート時の1人あたりのエントリー社数は平均26・3社。前年同期(25・0社)を1・3社上回っており、順調な滑り出しに見えます。しかし、今後何社くらいにエントリーをする予定かを尋ねると、平均16・4社で前年(22・2社)を5・8社下回ります。つまり、エントリーのタイミングが前倒しになっているだけで、今後の伸びは鈍いと予想されます。

 かつては100社、200社は当たり前という時代もありました。ところが、ここ数年はどんどん減って、昨年の就活生は平均47社。今回のデータをかんがみると、最終的にはそれよりも減る可能性が高いといえます。今年の就活生は序盤から志望先を絞る傾向があるようです。

 一口に就活生といってもさまざまで、早くから準備を始めた学生は、インターンシップなどを通じて2月末までに企業をリストアップ。3月に入るとエントリーと同時に複数の企業セミナーにも予約、参加しています。就活生に話を聞くと、今年は座談会などで先輩社員と直接話せるセミナーが多く開かれ、人気を集めています。

 一方、3月から本格的に就活を始めた学生ももちろん少なくありません。中には「出遅れたのでは」と焦って進めようとする学生もいるかもしれません。しかし、まだ業界・企業研究が済んでいない段階で志望先を絞るのは危険です。昨年も見られましたが、企業の採用意欲が旺盛なため、あまり企業研究をしなくてもあっけなく内定が出るケースも考えられます。よく考えずに入社した後で「自分の興味と違った会社だった」という事態は避けたいですね。

 昨年同様、今年も3月の広報開始から6月の採用面接解禁まで3カ月間しかない「短期決戦」のため、多くの学生が効率よく活動したいという思いを強めているようです。しかし、皆が皆、最初にエントリーをした企業の中から就職先を決められるわけではありません。売り手市場で長期戦を覚悟している企業は多く、学生の側も無理に早く絞る必要はありません。もし友人に早く内々定が出たとしても、焦らずに自分を見失わないでほしいと思っています。(キャリタスリサーチ 武井房子)

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