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【解答乱麻】保育所建設反対…不寛容な空気 「地域で子育て」どこへ行った B&G財団専務理事・菅原悟志

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【解答乱麻】
保育所建設反対…不寛容な空気 「地域で子育て」どこへ行った B&G財団専務理事・菅原悟志

 子供は声だけではなく、全てにおいて気持ちの制御ができない。それを覚えさせることも教育である。うるさいからと教育の場を奪ってしまったら社会は成り立たない。教育とは「共育」であり「協育」でもある。

 地域と子供たちが共に学び、共に育つ。協力し豊かな心を育む。子供が健全に育つことが公共の利益であり、保育所はそれを支える重要な役割を担っている。騒音と言う前に誰しも昔は子供であり、自分たちの発した声にいつも寛大な心で見守ってくれた大人たちが周りにいたことを忘れてはならない。

 高齢化や人口減少の波が止まらないわが国の現実に目をつぶることはもうできない。認可保育所の定員が増えた都道府県ほど出生率が上がる傾向があると聞く。「産みたい人が産める環境を整える」。そんな当たり前のことを誰もが認識すべきだ。

 カラスは仲間意識がとても強く、窮地には群れで助けにはせ参じるという。振り返って私たちはどうか。迷惑がられていることを知らずに育つ「七つの子」が増えているとすれば、とても悲しいことである。

                   

【プロフィル】菅原悟志

 すがわら・さとし 大正大学客員教授。日本ゲートボール連合理事。海事科学振興財団(船の科学館)監事。

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