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【健康カフェ(73)】多すぎる薬 高齢者はふらつき、転倒も

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【健康カフェ(73)】
多すぎる薬 高齢者はふらつき、転倒も

 もうすぐ90歳になる女性を初めて診察したときに驚いたことがありました。1日に13種類、合計24剤の薬を飲んでいたのです。女性は「薬を飲むだけでおなかがいっぱいになってしまうのよ」と苦笑いしていました。薬は、高血圧や若いころに患った腸の病気など複数の病気に対するもので、それぞれ別の病院で処方されたものをそのまま飲んでいたとのことです。薬が多いと感じていたものの、これまで医師に相談したことはなく、今の体調が良いのは薬を飲んでいるためと思っていたそうです。

 投薬は、病気や症状に対して必要性がある、または効果があるだろうと考えて開始されますが、続けることが必要です。もちろん、問題のない薬もたくさんありますが、病気や体の状況はずっと同じというわけではありません。

 高齢になると複数の持病がある人が増え、病気の数だけ処方される薬も多くなります。厚生労働省が平成26年に1人の患者が1カ月に1つの薬局で受け取る薬の数を調べたところ、75歳以上では4人に1人が7つ以上の薬を受け取っていました。

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