産経ニュース

最年少で小説すばる新人賞 高校2年生の青羽悠さん 「どんな気持ちも肯定できる本書きたかった」夢追う哀歓を活写

ライフ ライフ

記事詳細

更新


最年少で小説すばる新人賞 高校2年生の青羽悠さん 「どんな気持ちも肯定できる本書きたかった」夢追う哀歓を活写

爽やかなイメージの筆名。「青々とした感じや未熟さ。『青』という色は今の僕を表すのに合っている」と話す青羽悠さん 爽やかなイメージの筆名。「青々とした感じや未熟さ。『青』という色は今の僕を表すのに合っている」と話す青羽悠さん

 直木賞作家の朝井リョウさんら旬の才能を世に送り出してきた小説すばる新人賞を昨年、史上最年少の16歳で射止めた。愛知県在住の高校2年生、青羽悠さん(17)の同賞受賞作『星に願いを、そして手を。』(集英社)が刊行された。

 「書いたものが世に出るのはすごくうれしいですけれど、ふわふわした不思議な気持ち」。実感のなさに戸惑いながらも、「友達は『先生、印税入るんでしょ?』って。イジれる要素が増えたみたいです」と顔をほころばせる。

 愛知県生まれ。広大な星空にあこがれる科学少年だった。宇宙の研究者を夢見たこともある。「『何かになりたい』という漠然とした夢がずっとあった。その気持ちを形にしたい-と思ったとき、小説だったらパソコンさえあれば始められるなと」。高校入学直後から1年かけて、こつこつと言葉を積み上げていった。

 『星に願いを、そして手を。』の主役は宇宙好きだった幼なじみの男女4人。科学者への夢に手を伸ばし続ける女子大学院生、あこがれに区切りをつけた公務員…。大切な人の死をきっかけに再び集まった20代半ばの男女の現在と過去を描き、夢を追う喜びと痛みを浮かび上がらせた。登場人物の一人と同じく、自身も理系だった進路を、4月の3年進級時に文系に変える。

続きを読む

「ライフ」のランキング