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石牟礼道子さんの卒寿祝いシンポジウム

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石牟礼道子さんの卒寿祝いシンポジウム

石牟礼道子さんの卒寿記念シンポジウムで討議する赤坂憲雄、町田康、いとうせいこう、赤坂真理の各氏(左から) 石牟礼道子さんの卒寿記念シンポジウムで討議する赤坂憲雄、町田康、いとうせいこう、赤坂真理の各氏(左から)

 そうした石牟礼文学のユニークさの根源について、町田さんは「なぜ石牟礼さんには死者の声が聞こえるのか。作家個人の頭の働きだけで小説を書くという近代的作家像が確立される以前の手法で、魂を(死者や人間以外の存在とも)共鳴させるという芸能的な装置が石牟礼さんの中にあるのでは」と指摘。赤坂憲雄さんも「近代の私小説が芸能的なものを排除し浄化していったのとは逆の、(前近代的)芸能の要素を石牟礼さんの小説に感じる」と応じるなど、活発な議論が交わされた。(磨井慎吾)

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