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【マンスリー将棋】21年ぶり20代対決の名人戦

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【マンスリー将棋】
21年ぶり20代対決の名人戦

稲葉陽八段 稲葉陽八段

 21年ぶりに20代対決-。2月に行われた第75期A級順位戦最終9回戦で、稲葉陽(あきら)八段(28)が佐藤天彦名人(29)への挑戦権を獲得した。名人戦七番勝負での20代同士の対戦は、平成8年の羽生善治名人-森内俊之八段(いずれも当時)以来、21年ぶりとなる。

 今期がA級順位戦初参加の稲葉八段は、羽生棋聖(46)=三冠=らトップ棋士を破り、7連勝。8回戦で敗れ、最終9回戦で黒星を喫するとプレーオフにもつれ込む可能性があった。しかし、1差の羽生棋聖と広瀬章人八段(30)が敗れ、優勝が決定。自身も勝利した。

 稲葉八段は兵庫県出身で、日本将棋連盟関西本部に所属。19歳でデビューし、翌年にはいきなり棋聖戦の挑戦者決定戦に進出するなど、「関西若手四天王」の一人として活躍している。

 迎え撃つ佐藤名人も前期、初参加のA級順位戦で優勝し、名人戦への挑戦権を獲得。勢いそのままに羽生名人(当時)に4勝1敗で勝ち、16年ぶりの20代新名人誕生となった。

 初タイトルがかかる稲葉八段は「厳しい相手なのは間違いないので自分の力を出し切るのが一番。一局に集中して指せれば」と意気込む。一方、初防衛を目指す佐藤名人は「今年はタイトル保持者ということですが、(挑戦者のときと)気持ちに変わりはない。1期目なので挑戦する気持ちで臨みたい」と静かに語った。

 将棋界の世代交代を象徴するような名人戦七番勝負は4月6日、開幕する。(田中夕介)

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