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【正論】宇宙は生命に満ち溢れているか 地球型惑星は発見されたが… 千葉工業大学惑星探査研究センター所長・松井孝典

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【正論】
宇宙は生命に満ち溢れているか 地球型惑星は発見されたが… 千葉工業大学惑星探査研究センター所長・松井孝典

松井孝典氏(伴龍二撮影)  松井孝典氏(伴龍二撮影) 

 しかし素粒子や宇宙というレベルになると、物理法則に表れる、生命の誕生を保証する数値(自然定数という)が、どうしてその数値でなければならないのか、その理由が説明できない。そのような数値がいっぱい出てくるのだ。

 それは異なる世界や宇宙に在ってもよい。現在では「多宇宙」や「多世界」の存在が理論的に示唆され、それぞれにその存在の必然性があることが示されている。

 極大のスケールの宇宙も、極微のスケールの世界も、根源的なレベルでは「生命に満ち溢(あふ)れている」という制約が課されたような宇宙なのだ。であるのに、身の丈レベルの世界では、それがなかなか実証されない。そのもどかしさに途方もないことを考えたりしている。今回、発見されたような地球と似た環境の惑星に、地球生命を送り込んだらどうなるかという妄想である。すでに太陽系探査では実際に、そのようなこと(地球生命による汚染)を行っている。

 そもそも、われわれは40億年ほど前、過去の文明から地球に送り込まれた原始生命の進化した“末裔(まつえい)”なのかもしれないのだ。いずれ近い将来、地球文明の崩壊のときが来るだろう。そのとき、われわれの子孫は、現実の選択としてそのようなことを考えるはずだ。

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