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【維新150年 高知編(6)】三菱マークのルーツ 重なった山内・岩崎両家

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【維新150年 高知編(6)】
三菱マークのルーツ 重なった山内・岩崎両家

「三階菱」の家紋が刻まれている岩崎家の土蔵の鬼瓦 「三階菱」の家紋が刻まれている岩崎家の土蔵の鬼瓦

 カメラの望遠レンズでのぞきこみ、ようやくわかった。「?」を横に寝かせたようなマークが3つ重なっていた。「三(さん)階(かい)菱(ひし)」という家紋である。三菱グループの創始者、岩崎弥太郎の生家わきにある土蔵の鬼瓦に刻まれていた。

 生家は、土佐くろしお鉄道安芸駅から車で15分ほどの井ノ口という集落にあった。弥太郎像が立つ広い駐車場があり、その周囲はのどかな田園地帯である。

 「三階菱」に向けて、なんどもシャッターを切っていると、ガイド・ボランティアのおじさんが寄ってきた。「この三階菱に藩主・山内家の家紋『三ツ柏』を重ねたのがスリーダイヤ、つまり三菱マークです」。知ってはいたが、自慢げな表情で話すので、「あ、そうですか」と感心したようにうなずいた。

 岩崎家は長宗我部氏の家来の血筋をひく郷士で、掛川から落下傘のように落ちてきた山内家とは縁はない。弥太郎の父親の代に家計が困窮し、郷士格を売りはらったため、身分上は下士以下の地(じ)下(げ)浪人だった。苗(みょう)字(じ)帯刀だけが許されていた。そんな身分の岩崎家の家紋と山内家の家紋が、なぜ重なったのだろうか。

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