産経ニュース

【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(15) はるかな実力差のある相手にはあらゆる手段で友好せよ

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(15) はるかな実力差のある相手にはあらゆる手段で友好せよ

 《背は高く痩せており、鬚(ひげ)は少ない。声はよく通り、軍事的修練に深く没頭し、粗野である。正義と慈悲の業を好み、尊大で名誉を非常に愛する。大いに決断を秘め、戦術に関してはいとも巧みであり、規律や家臣の助言には僅か、或(ある)いはほとんど全く従わず、諸人から極度に畏敬されている。酒は飲まず、(人の)取扱(とりあつかい)には厳格で、日本の王侯をことごとく見下し、位低き者に対するかのように肩の上から彼らに語りかける。すべての人が絶対君主に対するように服従する》

 宣教師、ルイス・フロイスが1569年6月1日付の書簡で描いた、36歳(数え)の織田信長である(松田毅一氏監訳『十六・七世紀 イエズス会日本報告集』)。

 「何だかどこかでみたことがある文章だなあ」と思って調べてみたら、あった。外交官生活も5年目、脂が乗ってきたお師匠(マキャベリ)様(さん)が1502年6月下旬、母国のフィレンツェ共和国政府に送った報告書にこんな一節があった。

続きを読む

「ライフ」のランキング