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【view 写】佐渡島のトキ 巣立ちの敵は春の強風?

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佐渡島のトキ 巣立ちの敵は春の強風?

真っ白な雪原に、淡いとき色の羽を広げて舞い降りるペア=新潟県佐渡市 真っ白な雪原に、淡いとき色の羽を広げて舞い降りるペア=新潟県佐渡市

 新潟県佐渡島で、国の特別天然記念物トキの野生復帰を目指した初放鳥から今月で8年半。10羽からスタートした生息数は、その後の放鳥と世代交代を繰り返し、現在約200羽にまで増加した。

 8日には木の枝に巣作りするペアが今季初めて観察されるなど、本格的な繁殖シーズンがスタートしている。

 毎年気になるのが繁殖数。昨年はこれまでで最も多い53組が営巣し、40羽の巣立ちが確認された。生息数の増加で、すべてが右上がりになるはずなのだが、なぜか巣立ちの数だけは1年ごとに増減を繰り返している。

 過去5年間の巣立ち数は8羽、4羽、31羽、16羽、40羽。今年はジンクス通りならば減少の年になる。

 日本野鳥の会佐渡支部長の土屋正起さんは「強風による巣の落下が、増減の大きな原因の一つではないか」と考える。

 佐渡島では4月上旬、春の訪れを知らせる強風が吹き付け、2年に1度は台風並みの爆弾低気圧へと発達する。その年が巣立ち数減少の年と一致していたのだ。

 土屋さんは「巣を作り直すのには3日から1週間ほどかかり、新たに産卵しても、繁殖の成功率は1回目に比べてずっと低くなる」と話す。

 今年は新たに6羽の野生生まれの個体が繁殖に加わった。強風をはね返しさらに自然復帰が進むことを期待したい。(写真報道局 大山文兄)

                   

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