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【クローズアップ科学】日本一高い研究室「富士山測候所」に大気化学者ら結集 貸与10年、通年観測でも成果あり

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【クローズアップ科学】
日本一高い研究室「富士山測候所」に大気化学者ら結集 貸与10年、通年観測でも成果あり

日本一高い研究室で大気を測る 日本一高い研究室で大気を測る

 気象庁の富士山測候所として使われた施設を借り上げて、有志の研究者が大気などの観測を開始して10年。一時は存続が危ぶまれたが、集う研究者は当初と比べ倍増し、無人の通年観測も一部で始まるなど活気にあふれている。(原田成樹)

 富士山測候所は1932年に山頂にできた施設が始まり。死者・行方不明者が5千人を超えた伊勢湾台風をきっかけに64年、気象レーダーが設置され国民を守る要塞となったが、気象衛星の登場で2004年、有人の観測は幕を閉じた。

 測候所の主務はレーダーと気温、湿度、気圧などの物理的な観測だったが、1990年代からは気象研究所の研究者らが大気の成分や漂う微粒子、降水などの分析を行ってきた。こうした化学的な観測は試料を実際に採取する必要があり、衛星では代替できない。

 気象研の主任研究官だった土器屋(どきや)由紀子さん(78)らが学術的な重要性を訴えた結果、2007年から民間非営利団体(NPO)の「富士山測候所を活用する会」を受け皿に施設が夏季だけ貸与され、研究を継続できることになった。

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