記事詳細
【福島第1原発事故】
1号機格納容器内調査を再開 燃料デブリ初確認目指す
東京電力は18日、福島第1原発1号機の格納容器内に自走式ロボットを投入する内部調査を再開した。調査は21日までの計4日間行う予定で、格納容器の底に溶け落ちたとみられる溶融した燃料(燃料デブリ)の初確認を目指す。
1~2月には2号機で格納容器内の調査が行われたが、燃料デブリの確認には至らなかった。
1号機はこれまでの解析で、燃料デブリの大部分が圧力容器から溶け落ちて格納容器の底にたまっていると考えられている。そのため、今回の調査では巻き上げ式の水中カメラが付いた“ワカサギ釣り型”のロボットを使用。格納容器1階部分の格子状の足場から地下階に向けてカメラをつり下げ、底にたまった汚染水の中で、燃料デブリの撮影と放射線量の測定などを試みる。
カメラをつり下げる調査はロボットを移動させながら計5カ所で行う予定で、汚染水中の浮遊物の採取も計画している。東電は18日の調査で撮影した画像や測定した放射線量は19日に公表するとしている。
当初は14日にロボットを投入する予定だったが、投入口を撮影するカメラのケーブルが断線したため、作業を中断していた。