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【スポーツ茶論】スポーツとしての「囲碁」 謝依旻はアジア大会の銅メダリストだった 正木利和 

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【スポーツ茶論】
スポーツとしての「囲碁」 謝依旻はアジア大会の銅メダリストだった 正木利和 

謝依旻さん 謝依旻さん

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 古来、中国の文化人のたしなみとして数えられてきたものに「琴棋書画」がある。そのなかの「棋」は囲碁を指す。そのせいだろうか、新聞社では囲碁は、将棋とともに学芸部門の記者が担当することになっている。

 だが実は、囲碁はスポーツとの親和性も高い。

 その証拠に、かつての新聞の囲碁・将棋欄はたいてい運動面に組み込まれていた。

 勝敗を決するものであること、定められた規則に従って進められ、優劣を競うものであること、その過程も含め、記録として残すことができるもの。

 きっと、かつて新聞を作っていた人たちは、そうした「共通点」に気づき「囲碁・将棋は運動面に入れよう」と考えたに違いない。

 もっといえば、いわゆるゲームを見て取材し、それを記す「観戦記」という形式のものが存在するという点においても共通する。かつては一流の作家もよくそれに挑み、すぐれたものは文学作品となって後世に残った。

 スポーツはイベントが多い分、名作も数多いが、囲碁もあのノーベル文学賞作家、川端康成が戦前、本因坊秀哉名人の引退碁の観戦記を東京日日新聞に連載し、のちにそれをもとに「名人」という作品を作りあげている。

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