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【維新150年 高知編(4)】酒癖が悪すぎた山内容堂

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【維新150年 高知編(4)】
酒癖が悪すぎた山内容堂

高知市の中心にある高知城。「南海の名城」と呼ばれている 高知市の中心にある高知城。「南海の名城」と呼ばれている

 低い雲がながれ、その上に薄青くかすんだ四国・脊(せき)梁(りょう)山脈が重畳とつらなっていた。反対側にまわると、高知の市街地がひろがり、その向こうは太平洋である。高知城の天守閣から四囲を眺めると、土佐国の地理的な閉鎖性がつくづくと実感できた。

 幕末期、坂本龍馬や中岡慎太郎ら多くの志士が、この山々の険路を乗り越えて脱藩していった。各藩のなかでも、土佐藩の脱藩者はズバ抜けて多かった。政治状況があまりにも複雑だったからだ。

 城の廊下をぐるりとまわると、松などを植えた庭に面した座敷に、掛け軸が掛けられていた。黒々とした漢字が躍っているが、もちろん読めない。説明書きには「十五代藩主 山内豊信(容堂)詩書 『夕暮曲』」とあった。

 幕末、この城の殿サマが容堂でなかったならば、多くの脱藩者や横死者が出たりはしなかった。武市半平太が結成した土佐勤王党は192人の血判者のうち、じつに83人が非命に倒れた。

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