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【マキャベリ流-是非に及ばず】NOBUNAGA(13)信頼せよ。祖国のために死を覚悟した人間は

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【マキャベリ流-是非に及ばず】
NOBUNAGA(13)信頼せよ。祖国のために死を覚悟した人間は

長篠城跡にほころぶ白梅=愛知県新城市(関厚夫撮影) 長篠城跡にほころぶ白梅=愛知県新城市(関厚夫撮影)

 これはお師匠(マキャベリ)様(さん)、また世界に対して大いに誇ってよいことだと思うのだが、弱肉強食で非情のきわみにあったと思われがちな戦国時代は、実は美談の宝庫である。前回に続いて「長篠の戦い」でその一人を挙げるとすると、やはり鳥居強右衛門(すねえもん)だろう。

                   

 長篠合戦はたとえて言えば「起承」と「転結」の2部構成をとっている。

 「起承」にあたるのが、天正3(1575)年5月11日(旧暦)、武田勝頼軍が徳川家康傘下の長篠城に対する本格攻撃を始めたこと。城主・奥平信昌はわずか500の軍勢で1万5千もの勝頼軍に善戦したが、たちまち形勢は圧倒的に不利となり、落城は時間の問題となった。

 唯一の望みは織田信長軍の来援だった。奥平の家臣、強右衛門は主命を受けて城を抜け出し、約40キロ西の岡崎近辺で信長と家康に対面。「援軍到来」の吉報を届けるために敵陣突破して長篠城に戻ろうとするさい、捕らえられた。

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