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「新国家」構想、龍馬の夢 没後150年 暗殺直前の手紙初公開へ

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「新国家」構想、龍馬の夢 没後150年 暗殺直前の手紙初公開へ

坂本龍馬 坂本龍馬

 今年没後150年を迎える幕末の志士、坂本龍馬。これまで封印されてきた、死の直前に書いた手紙が新たに見つかり、注目を集めている。「新国家」という言葉を使って、財政手腕を高く評価していた福井藩士の三岡(みつおか)八郎(後の由利公正)を新政府に出仕させるよう同藩重役に懇願する文面からは、大政奉還後の新しい国づくりに奔走する龍馬の行動力や情熱が伝わってくる。手紙を鑑定した京都国立博物館の宮川禎一・上席研究員に話を聞いた。(横山由紀子)

                  

◆「藩」を超えて

 手紙(縦16・3センチ、横92・5センチ)は福井藩の重役で京都に滞在中だった中根雪江宛てに端正な筆致で書かれ、日付は慶応3(1867)年11月10日。龍馬が京都・近江屋で暗殺される5日前だ。

 藩内の政争で謹慎中だった三岡の新政府への出仕を懇願する内容で、「三岡兄の御上京が一日先に相成候得ハ新国家の御家計御成立が一日先に相成候(三岡兄の京都入りが一日先になれば、新国家の財政成立が一日先になる)」と大仰に訴えている。「盛った表現ですが、説得力があり、龍馬らしい」と宮川さん。

 筆まめだった龍馬の手紙はこれまで140通あまり見つかっているが、「新国家」という言葉が確認されたのは初めてという。「藩」を「国」と表現した旧来の概念とは異なり、近代国家・日本を意味するとみられ、宮川さんは「薩摩藩だ、長州藩だと、わが藩の利益を考えている場合ではない、日本として朝廷中心の国づくりをしようと、その旗として使った言葉でしょう」と指摘する。

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