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【維新150年 高知編(3)】石が語り継ぐ夫婦愛

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【維新150年 高知編(3)】
石が語り継ぐ夫婦愛

高知一の繁華街「帯屋町」。西側に抜けたところに武市半平太が自刃した南会所跡がある 高知一の繁華街「帯屋町」。西側に抜けたところに武市半平太が自刃した南会所跡がある

 遊具などがある児童公園のすみの植え込みに、ふたつの自然石がならんで置かれていた。「夫(めお)婦(と)石(いし)」と名づけられ、大きめの石が武市半平太(号・瑞(ずい)山(ざん))、小さいほうが妻の富子とあった。たがいに、顔を見つめあっているようにも見えた。

 夫婦石のある横堀公園は、商店街や住宅がならぶ一画にあった。半平太がここに住居兼道場を開いたのは、安政2(1855)年の春だった。鏡心明智流の免許皆伝の腕前を持ち、門人は中岡慎太郎、岡田以蔵ら120人ほどにのぼった。

 夫婦石のそばに、やや小ぶりな自然石があった。「半平太と富さんのラブストーン(愛伝石)」とあり、カップルで訪れた方は自分の名前をラブストーンに書き、「愛を込めて交換」してください、とある。

 夫婦石といい、ラブストーンといい、なにやら「ラブスポット」といったおもむきである。土佐勤王党の盟主として、血なまぐさいテロの首謀者にもなった半平太には、ミスマッチなコピーのようにも思える。

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