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【原発最前線】規制委も「かなり重症」と危惧する東電の悪しき体質 柏崎刈羽審査終盤で蘇った福島の“悪夢”

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【原発最前線】
規制委も「かなり重症」と危惧する東電の悪しき体質 柏崎刈羽審査終盤で蘇った福島の“悪夢”

 東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた審査会合が終盤を迎える中で、東電が再び信用を落とす事態に陥っている。重大事故時の対応拠点である免震重要棟について、平成26年に耐震不足を示すデータが社内にあったにも関わらず公表してこなかったためだ。背景を取材すると、東電に隠そうという悪意はなかったようだが、代わりに悪しき体質が露見。再稼働への影響も懸念される。

突然示された調査結果

 問題は14日の審査会合で発覚した。

 「これまでの説明とは著しく異なる。これを知ってて、これまでの説明をしてきたのか」

 規制委の更田豊志委員は、東電の担当者にそう詰め寄った。

 更田委員が指摘した「これまでの説明」とは、東電が25年に実施した調査結果だ。7パターンある地震想定で調べたところ、5つのパターンで免震棟の耐震性の不足が確認された。

 耐震不足が確認されたため、東電は重大事故の対応拠点には耐震性の高い5号機原子炉建屋内と免震棟を併用して使う案を規制委に提案。審査では両施設をどう使い分けるかなどが焦点となっていた。

 そんな審査の最中、東電が突然、14日に示したのが7パターンすべてで耐震性が不足するという調査結果だった。しかも、調査は3年前の26年に実施したもので、東電の唐突な説明に、更田委員の冒頭の発言につながった。審査の前提が覆されたことで、規制庁幹部も「もう一度審査をやり直さなければならなくなった」と憤りを隠さない。

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