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【マンスリー囲碁】ハンディなし最終電聖戦 一力七段

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【マンスリー囲碁】
ハンディなし最終電聖戦 一力七段

最後の電聖戦に出場する一力遼七段(中央) 最後の電聖戦に出場する一力遼七段(中央)

 プロ棋士と囲碁ソフトが対局する第5回電聖戦が3月26日に開催される。若手実力者の一力遼七段(19)が同大会で初めて“ハンディなし”で臨むが、コンピューターの急成長を受け、今回が最後の大会になる。

 電聖戦は平成25年にスタート。まずソフト同士が対局し、優勝と準優勝ソフトがプロとそれぞれ1局ずつ対戦する。主催する電気通信大の伊藤毅志助教が「コンピューターの棋力の進歩を測るには、プロ棋士と打ってもらってどれだけ差があるか教えてもらうのが一番」と話すように、技術者の励みであり指標となる大会だった。

 開始当初はソフトとプロ棋士に圧倒的な実力差があったことから、第2回まではソフト側が先に碁石を4個置くハンディ戦で行われ、1勝1敗。昨年3月の第4回は碁石3個で1勝1敗。置き石一つで陣地の差は10目程度とされるため、相当な進歩といわれた。その直前、人工知能のアルファ碁が韓国の李世●(イ・セドル)九段に快勝したこともあり、今回初めてハンディなしの対局となった。

 伊藤助教は「開始から5年でプロと互角に戦えるようになるとは思ってもみなかった」と進化のスピードに驚く。トップ棋士を超えつつあるアルファ碁の躍進もあって、ソフト開発を目標にしてきた同大会は「一定の役割を終えた」と判断した。

 最後の電聖戦に挑む一力七段は「固定観念をくつがえす手を打つなど、すべてのソフトが力をつけている。厳しい対局になると思うが精いっぱい戦う」と意気込んでいる。(伊藤洋一)

●=石の下に乙

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