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【解答乱麻】教師の「コメント力」と「聴く力」 過剰、心を傷つけるコメントは己の未熟さ故だ バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

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【解答乱麻】
教師の「コメント力」と「聴く力」 過剰、心を傷つけるコメントは己の未熟さ故だ バッカーズ寺子屋塾長・木村貴志

 知的刺激に満ちたアクティブな学びの空間を作るためには、「学生(生徒)が相互に学び合う状況を作ること」「教師が学生との双方向の言葉のやりとりを増やすこと」の2つが大切だ。

 私が専門学校で実施する全8講座の「志の教育」プログラムでは講座ごとに2枚のリポートを課す。テーマは「講座を受けて感じたこと、気づいたこと、学んだこと(考えたこと)」だ。提出された全員のリポートに、私は必ずコメントを書いて次の講座の開始時に返却する。同時に、心に響いた数人分をタイプし、クラス全員に配布して読み上げる。タイプする理由は、誰が書いたかを分からなくし先入観を取り去るためだ。読み上げるのは内容の共有を徹底し共感度を高めるためだ。

 学生たちは同じ講座を受けているのに、得ているものはそれぞれ大きく違うことに気づく。教室で机を並べている級友の考えの深さに驚き、自身の未熟さを自覚する。そこに級友への共感や敬意が生まれ、自ら発奮し向上しようとする意識が芽生える。

 若者の多くは、「聴く」ことが「聞き流す」ことになり、「読む」ことが「活字を眺める」ことになっている。学生たちは、聴き方・読み方の習慣を変えれば、自分で考え、書く・話すというアウトプットの力が大きく伸びることに気づく。

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