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【書評】『女たちが、なにか、おかしい おせっかい宣言』三砂ちづる著

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【書評】
『女たちが、なにか、おかしい おせっかい宣言』三砂ちづる著

 渡辺京二氏の言う「生の原基」を人生のテーマとする著者が、そこから離れて生きる現代女性に疑問を投げかける。「生の原基」とは、女性の健康を専門とする著者によれば、「人が生まれ、次の世代を残して死ぬということ」だ。人類は「生の原基」を強化する形で文明をつくってきたが、20世紀後半からの文明は、それと敵対するようになった。過激なフェミニズムもそうだ。

 〈「人間が産んで増えて死ぬ」ことの基本が担保されているからこそ、(生き方、セクシュアリティーの)多様性も認められる〉との指摘は重要だ。(ミシマ社・1600円+税)

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