産経ニュース

【広角レンズ】藤沢周平 没後20年 日本人の琴線に触れ続けて

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【広角レンズ】
藤沢周平 没後20年 日本人の琴線に触れ続けて

藤沢周平 藤沢周平

 『蝉しぐれ』『用心棒日月抄』といった時代小説で知られる作家の藤沢周平がこの世を去ったのは、平成9年1月26日のこと。没後20年に当たる今年は年明け早々、出版社合同で文庫フェアが開かれるほか、映画にテレビ、展覧会と、記念の動きが相次いでいる。時代を経ても色あせない藤沢作品の魅力とは-。(藤井克郎)

                   

5社が文庫フェア

 没後20年文庫フェアを開催するのは、KADOKAWA、講談社、新潮社、中央公論新社、文芸春秋の5社。各社が刊行する藤沢作品の文庫本を集めたコーナーを全国の書店に設ける。

 また文芸春秋は昨年12月、『愛蔵版 蝉しぐれ』『江戸おんな絵姿十二景』など3冊の新刊を出版。カラーページをふんだんに使い、ファン必携の本になっている。「うちは全集も出しているが、普通は巻を追うごとに版が下がっていくのに、藤沢作品は増刷がかかり続けている。それくらい根強いファンを持つ作家といえる。藤沢さんは、文芸ジャンルとしては低く見られていた時代劇を、時代小説という文学的な香りのするものに昇華させた。倫理的な生き方が求められる時代を背景に、生きる厳しさというものを文学的表現に高めたことが、多くの人をとりこにしたのでは」と、文芸春秋執行役員の羽鳥好之さん(57)は語る。

続きを読む

このニュースの写真

  • 藤沢周平 没後20年 日本人の琴線に触れ続けて
  • 藤沢周平 没後20年 日本人の琴線に触れ続けて

「ライフ」のランキング