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【よみがえれ JR北海道(下)】赤字最悪…「バケツに穴が開いたままでいいのか」 スピード求められる「経営改革」

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【よみがえれ JR北海道(下)】
赤字最悪…「バケツに穴が開いたままでいいのか」 スピード求められる「経営改革」

3月26日、朝日を浴びながら東京へ向け新函館北斗駅を出発した北海道新幹線=北海道北斗市(三尾郁恵撮影) 3月26日、朝日を浴びながら東京へ向け新函館北斗駅を出発した北海道新幹線=北海道北斗市(三尾郁恵撮影)

 11月中旬、札幌市内のJR北海道本社で行われた記者会見で深刻な現実が明かされた。赤字路線を廃止・縮小する方針を公表したJR北海道の島田修社長は思い詰めたような表情で、「待ったなし」の経営状況を繰り返し強調した。

 「国に支援を求めるべきとの意見があるが、バケツに穴が開いたままでいいのか」「何もしなければ2019(平成31)年度中に大変厳しい経営状態になる」-。今年度の経常赤字は、発足以来最悪の235億円となる見通しという。

 昭和62年に国鉄が分割・民営化された当時すでに、JR北海道が赤字に苦しむことは予測されていた。そのため6822億円の経営安定化基金を設置。約7%の利回り運用(約500億円)で赤字を補填する計画だった。旧国鉄時代は「改革派」で鳴らし、JR東日本の社長などを歴任した松田昌士氏も「民営化から6年くらいで黒字にできる」とそろばんを弾いていた。

 ところが、バブル崩壊と低金利によって運用益が半分以下になった。さらに平成23年の特急脱線炎上事故や相次ぐレールの検査データ改ざん事件などの不祥事が相次いだ。長年怠っていた安全投資を拡大した結果、収支がさらに悪化。民営化以来最大の路線廃止・縮小に追い込まれた。

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