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【書評】『電王』高嶋哲夫著

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【書評】
『電王』高嶋哲夫著

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 佐藤天彦名人が来春、最強将棋ソフトと対戦するなど、話題のAI(人工知能)対将棋・囲碁棋士。将棋界を舞台にした本作は、事態を予言したかのように取海創名人とソフトの対局シーンで始まる。ソフトのマシンを操作するのは、取海と一緒に奨励会まで将棋に励んだ世界的AI研究者、相場俊之だった-。

 突き抜けた者しか居場所がない棋士という世界の厳しさ、さらにAIの進歩の現状がよく分かる。そんな中でも底に横たわるのは人間同士の感情の交流、というのが文章から浮かび上がってくる。将棋を知らない読者も十分に楽しめる。(幻冬舎・1400円+税)

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