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【話の肖像画】日本医師会長・横倉義武(5)尊厳ある終末期医療を考えたい

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【話の肖像画】
日本医師会長・横倉義武(5)尊厳ある終末期医療を考えたい

日本医師会長・横倉義武氏 日本医師会長・横倉義武氏

 〈次期世界医師会長として来年10月からの就任も決まり、活躍の場は広がるが、国内に目を移すと、医療費の抑制圧力は強まるばかり。日本医師会(日医)も自助努力が求められている〉

 高齢化が進む中、人口変動は避けられません。それに対応する医療の在り方を考える必要があります。障害のある人や介護が必要な人を医療機関で抱えることもなかなか難しくなっています。入院医療とのバランスを取りながら在宅医療を進めていくため、地域のかかりつけ医がしっかり機能するような将来の医療提供体制をつくらないといけません。

 医療費について一番の問題は、医療費のうち人件費の割合が年々下がっていることです。その分、薬や医療材料というモノにかかるお金が増えている。医療の基本は人が人にする技です。医師だけでなく看護や介護、リハビリなどいろいろな医療関係の職種の人たちがしっかり仕事ができるようにしなければなりません。

 また、トータルの医療費を無尽蔵に増やすことはできないというのが今の国の財政状態です。ですから、医療費の配分をモノから人へと移していくことで対応していかなければいけないと思っています。

 300万人を超えるといわれる医療関係者は全国で仕事をしており、この人たちの消費活動は地方創生や1億総活躍にもつながります。薬や医療材料といったモノにかかるお金はどうしても外国に出ていく分が多い。国内でできるだけ消費できるよう医療費の配分を変えていくべきです。

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