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【話の肖像画】日本医師会長・横倉義武(3)「赤ひげ大賞」で大都会のかかりつけ医も評価

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【話の肖像画】
日本医師会長・横倉義武(3)「赤ひげ大賞」で大都会のかかりつけ医も評価

創設にかかわった「日本医師会 赤ひげ大賞」は今年1月、4回目の表彰式を行った (鴨川一也撮影)  創設にかかわった「日本医師会 赤ひげ大賞」は今年1月、4回目の表彰式を行った (鴨川一也撮影) 

 〈平成24年4月の日本医師会(日医)会長選を制し、第19代会長に就任してまず取り掛かったのが、地域医療の立て直しだった。人一倍思い入れの強かった課題で、その年の秋には地域で献身的な医療活動に取り組む医師5人を毎年1回顕彰する「日本医師会 赤ひげ大賞」の創設を表明した〉

 24年の会長選に出るときに、「地域から国へ」と地域医療の再興を強く訴えたので、会長になってから、地域で住民に密着した医療をしている医師を評価していかなければいけないと考えました。それまで製薬会社の地域医療賞などはあったのですが、日医としてはありませんでした。それで日医と産経新聞社の共催で「赤ひげ大賞」をつくったんです。

 やはり地域医療が少し手薄になっていると感じていました。大病院が中心の医療、例えば、大病院の外来に1日5千人も来るような医療が本当にいいのかなと。必要な患者さんは当然、そういう専門性の高い医療を受けてもらわないといけないけれども、5千人もの患者さんに専門性の高い医療が必要なわけではありません。

 大病院で5千人も外来患者が受診すると、大病院の医師も疲弊してしまうんです。それで、できるだけ機能の分担をもっと強く言わないといけないなという思いがありました。

 私の地元の福岡でも大病院志向は強い。患者さんからすると、大病院には安心感があるんでしょうね。しかし、大病院で仕事をする医師というのは、地域で開業医となる前の段階の医師が多いわけです。地域の開業医の多くは大病院で仕事をされてから開業しているので、それこそ患者さんに寄り添う医療ということを十分、分かっている医師が多いんですよ。

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