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【ゆうゆうLife】重度になったのに減額 障害年金の不合理見直しへ

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重度になったのに減額 障害年金の不合理見直しへ

 国の障害年金で、障害が重くなったのに支給額が減る不合理な仕組みがあることから、厚生労働省は是正に向け、制度を見直す方針を決めた。検討会を設けるなどして専門家の意見を聞き、具体策を決める考え。

 この問題をめぐっては、生まれつき両脚に障害のある大阪府内の男性が、交通事故で障害が最重度になったのに、支給額を減らされたとして昨年、国を提訴。厚労省は「制度を見直す考えはない」としていたが、国会で追及され、姿勢を転じた。

 この仕組みは「差し引き認定」と呼ばれ、体の同じ部位に別々の原因で障害を負った場合、最終的な状態から以前の障害を差し引き、2回目の障害の程度に基づき年金を支給する。

 大阪府の男性は、もともと障害基礎年金2級(月約6万5000円)を受給。会社員時代の事故で最重度の1級の状態になったが、差し引き認定により最も軽い障害厚生年金3級とされ、支給額が月約4万9000円に減った。訴訟は係争中だが、国は誤りを認め、支給すべきだった約8年分の約600万円を男性に支払った。

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