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【自作再訪】「団塊の世代」という言葉を世に広めた堺屋太一さん「今、続編を書くなら老人が…」

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【自作再訪】
「団塊の世代」という言葉を世に広めた堺屋太一さん「今、続編を書くなら老人が…」

「作品の題名が、流行語ではなく普通名詞になったのは大変名誉なこと。当初は『だんこんの世代』と読まれましたからね」と話す堺屋太一さん (福島範和撮影) 「作品の題名が、流行語ではなく普通名詞になったのは大変名誉なこと。当初は『だんこんの世代』と読まれましたからね」と話す堺屋太一さん (福島範和撮影)

 作家・経済評論家の堺屋太一さん(81)が昭和51年に刊行した小説『団塊の世代』は、戦後ベビーブーム世代(22~24年生まれ)がもたらす日本の将来を予測して、単行本だけで100万部以上を売り上げるベストセラーとなった。前後の世代とは全く異なる経験と性格を持つ、巨大な人口の塊を名づけた「団塊の世代」。社会経済へ大きな影響を与えてきた彼らに、いまどのようなメッセージがあるのだろうか。(聞き手 永井優子)

                   

 私が「戦後生まれの巨大な人口の塊」に注目するようになったのは、42年に通商産業省(現経済産業省)の官僚として、日本万国博覧会準備室で日本政府の大阪万博出展を各省庁と協議していたときです。厚生省(現厚生労働省)の技官、吉田寿三郎氏が「敗戦直後の出生数が極端に多く、これが将来の社会の重しになる」と力説され、人口問題の分厚い資料を届けてくれました。

 当時、厚生省の人口問題研究所の見方は「間もなく終戦直後に生まれた年代が出産期に入ると、また出生数は激増する。日本の長期問題は人口が過剰で、土地が狭いことであり、人口全体が少子高齢化するなどとは考えていない」というものでした。

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