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【にっぽん再構築 子供が危ない】保育園が開園できない負の連鎖 知らない子の声はノイズか

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【にっぽん再構築 子供が危ない】
保育園が開園できない負の連鎖 知らない子の声はノイズか

 社会福祉法人側は8月から住民説明会を開き、園舎の位置を変えたり、駐車場を離れた場所に設けて送迎は徒歩にしたりするなど譲歩案を出したが、最後まで平行線のままだった。

 男性によると、強硬に反対していたのは、古くからの地元住民よりも新興住宅に住む子持ちの家庭が多かったという。「古い住民には騒音なんてお互いさまですが、これだけ反対の声が大きくなると、賛成とはいいにくい…」

 東京都杉並区で保育園を運営するNPO法人「フローレンス」(東京都千代田区)の代表理事、駒崎弘樹さん(37)は、反対運動が近年目立ってきた背景に、立地条件が厳しくなっていることを挙げる。

 駒崎さんは、保育所の平均定員108人、建築平均面積674平方メートルを確保できる物件がいくつあるかを検索したが、23区内でもほとんど見つからなかった。

 「これまで保育所がなかったエリアに造らざるを得ない。住民とのコンタクトポイント(接触地)が増えているのではないか」

 それにしても、地域や国の未来を担う子供らの声を“ノイズ”と受け止める大人の心理とは何か。「知っている子はかわいいが、知らない子の声は騒音になる。それだけ人間関係が遮断されている。開園断念の報道に接し、自分も反対していいのだと同調する心理もあるのでは」と木下勇・千葉大大学院教授は話す。

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