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【話の肖像画】庭園デザイナー・石原和幸(5)庭園を観光、まちづくりに

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【話の肖像画】
庭園デザイナー・石原和幸(5)庭園を観光、まちづくりに

11月3日、自らデザインを手がけ、宮城県女川町に寄贈した庭園を手入れする (石原和幸デザイン研究所提供) 11月3日、自らデザインを手がけ、宮城県女川町に寄贈した庭園を手入れする (石原和幸デザイン研究所提供)

 〈自身が手がける庭園を観光やまちづくりにも生かしたいと考えるようになった〉

 5年ほど前、講演のために広島県庄原市を訪れました。人口3万7千人の町です。どうしたら人が来てくれるのかと悩んでいました。しかし僕に言わせれば町には、段々畑と小川のせせらぎがあり、優しい人たちがいる。僕が小学校のときに長崎で見たままの感じがそのままあるんです。

 地元の方々の庭先をきれいに飾ったらきっといろんなところからお客さんが来てくれるんじゃないかと考え、「花で町おこしをしませんか」と呼びかけました。特別な庭でなくていいのです。自分たちのできる範囲でしていただければ。今では、庭造りする家が増えて、春と秋に「オープンガーデン」が開かれ、観光客が7万人訪れます。庄原の観光資源になっています。

 東日本大震災で被災した宮城県女川町には、2013(平成25)年の英国のチェルシーフラワーショーで金メダルとベストガーデン賞を受賞した「床の間ガーデン」を寄贈しました。JR女川駅前にも庭を造らせていただきました。どうにかこの町がガーデンシティーとして盛り上がるのをお手伝いしたいのです。毎年お手入れに行ったり庭を増やしたりしています。

 長崎県雲仙市などの町おこしにも関わっています。地方に行けば食べ物はあるし、家賃も安い。ないと思われがちですが、仕事もあります。人口が減っているから働き手がいないだけです。古い家もいっぱいあります。私も1軒買いたいと思っているんです。地方にはチャンスがあるのです。

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