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ユネスコ無形文化遺産登録 「江戸時代のロボコン」「動く芸術」「曳き技」…地域活性化の弾みに

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ユネスコ無形文化遺産登録 「江戸時代のロボコン」「動く芸術」「曳き技」…地域活性化の弾みに

無形文化遺産に登録が決まった「山・鉾・屋台行事」の「秩父祭の屋台行事と神楽」=埼玉県秩父市 無形文化遺産に登録が決まった「山・鉾・屋台行事」の「秩父祭の屋台行事と神楽」=埼玉県秩父市

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録が1日(現地時間11月30日)に決まった「山・鉾(ほこ)・屋台行事」は、「山鉾町」「屋台組」などと呼ばれる町会対抗の競技会の側面を持つ。町会ごとに山車を飾り立て、切磋琢磨(せっさたくま)して技能を磨いたり、工芸の美しさや駆け回る速さなどを張り合ったりする住民の晴れ舞台だ。(寺田理恵)

 からくり人形を山車に載せた中部地方の祭りを、現代のロボットコンテストになぞらえるのは、末松良一・名古屋大名誉教授だ。

 「糸や差し金で操作し、うまく演技できれば拍手喝采。観客の前で技能を競う祭りはロボコンと同じ効果を地域に与え、ものづくりの基盤となっている」と、自動車など産業技術の集積との関係を指摘する。

 山車からくり人形は1619年の名古屋東照宮の祭りから広まり、今回登録されるのは「犬山祭の車山(やま)行事」(愛知県犬山市)などごく一部。「科学技術の進展には技能が欠かせない。ノーベル賞受賞研究で知られる観測装置は、中部企業のガラス職人の技能が支えている」と強調する。

 絢爛(けんらん)豪華な屋台が美しさを競う「高山祭の屋台行事」(岐阜県高山市)は、動く芸術作品のコンクールといえそうだ。「飛騨の匠(たくみ)」の技術の粋を集めた屋台は彫刻や金具で装飾され、静々と進む。同市の市史編纂(へんさん)専門員、田中彰さんは「屋台組が支えてきた民俗文化が、世界に認められた。織物も木材も最高級のものを使い、自分たちで維持してきた自負心がある」と登録を歓迎する。

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